もしあなたがその会議の場にいたら
もしあなたがその会議の場にいたら、会長が「女性が多い会議は時間が掛かる」等と発言し
た時、その発言を批判したり異議を唱えたり出来ただろうか。いや、その場にいたら、そん
な事を言える奴はまずいない。男も女も、大して気にも留めず、「あはは…」と軽く笑って
聴き流すだろう。会長の例の発言は、リアルにその場に居合わせればその程度で済む、済ま
せられる程度の一言に過ぎなかったのである。だが、何処の報道機関か知らないが(おそら
く朝日か毎日あたりだろうが…)、発言のほんの一部を切り取ってネガティブな印象を持た
せる事に喜びを感じる連中に焦点を合わせられてからおかしな事態になった。国内はおろ
か、海外にまで日本の恥を晒した張本人は会長ではない。他ならぬ、第一報をやらかした報
道機関である。我々、即ちいわゆる世論は、そのネガティブキャンペーンにまんまと乗せら
れた訳である。記者会見では老人の醜態を殊更に大袈裟に見せ、老害の典型を作り出そうと
挑発的な言葉を投げかけ、会長に「全く反省や謝罪の気持ちがない」印象へと誘導したので
ある。これは老いた会長一人をターゲットにした陰湿極まる虐待行為、老人イジメに他なら
ない。もう一度あなたに問う。もしあなたの目の前で、あなたの上司やリーダーが「女性
が…」云々と、女性ゆえの或る特徴を口にしたら「いや、それは違う」と指摘出来ましたか?
出来ないでしょう?だって、実際にその場でそんな発言を耳にしても、すぐに忘れてしまう
に決まっているのですから!
はっきり言っておく。あなたもいずれは些細な発言を発端に「老害」と嘲笑され、嫌と言う
ほど疎外感を味わわされるだろう。