【MG MIDGET 1500】冷却水滲み正式修理・試運転80km走行の結果
【10月20日・水曜日】10:00~15:30 分解・修正・組立
分解前の状態を記録。
ジェットオイラーをスポイト代わりにして冷却水を出来るだけ抜いておく。
ホース3本抜く。すんなり抜けて安心。冷却水もほとんどこぼれない。
ネジ2箇所緩めて樹脂ハンで軽く叩き、サーモスタットハウジングを外す。
ガスケット完全剥離。油砥石で面出し。
滲み易いスタッドボルト周辺を丹念に面出し。
ネジ検。ボルトやナットが指で抵抗なく回るか確認。
サーモスタットはスタンダード(82℃)
面検。定規を当てて日に透かしてみる。ボルト貫通穴の外側が高い。反りがある。
油砥石を当てると、穴の外側が強く削れて白くなる。平らじゃない証拠。
反りの状態を意識しながら油砥石でじっくり研磨。
まだ若干歪みがあるが、全体的にかなり白くなった。また滲んだら、面研やり直し。
荒く削られたナット座面の高さを計測。手前と奥で0.3㎜も差がある。リューターで均す。
紙ガスケット製作。0.5㎜厚を2枚。貼り合わせて1.0㎜厚にする。
ハウジング仮締めして紙ガスケット2枚を液体ガスケットで貼り合わせる。
サーモスタットをはめ、ハウジング両面に液体ガスケット塗布して本締め。
ネジ2箇所本締め。ホース左右接続。リザーバーのホースはまだ接続しない。
液体ガスケット硬化は24Hだが、念の為、更にもう一日置いておく。
【10月21日・木曜日】21:00~21:30 製作
やり直しに備えて、紙ガスケットをもう1枚製作しておく。
【10月22日・金曜日】15:40~16:30 注水・エア抜き
全ホース接続。エア抜きしながら冷却水を少しずつ注ぐ。注水口仮締め。日曜まで放置。
【10月24日・日曜日】11:30~15:30 再エア抜き・試運転
始動前。一番滲みやすかった箇所。滲み無し。
始動。冷却水温が上昇する前に右ホースを潰しながらエア抜き。注水口本締め。
暖機運転。水温計上昇。
一番ヤバい箇所、大丈夫。
ラジエター側、大丈夫。
キャブに近い側、大丈夫。
ヘッドカバー側、大丈夫。
県境を越えて買い物に行く事にした。バイパスに乗る前に幌を開ける。
始動から1時間半。冷却水の滲みは全くない。イケそう。
1号線バイパス。結構混んでる。
70km/h程度で坦々と流す。
浜名湖大橋。エンジンは快調。2000~2500rpmでトルク盛り盛り。快感。
橋の下り。最高速トライアルなんか二度とやらない。70km/hキープ。
イオン志都呂に着。メチャ混み。要領良く入口正面に駐車成功。
滲み、漏れ、見られず。
こちらも、大丈夫。
旧1号と浜街道で帰る。15時半帰宅。走行距離80キロ。
発電機側、大丈夫。
ラジエター側、大丈夫。
キャブレター側、ヘッドカバー側、大丈夫。
サーモスタットハウジング冷却水滲み修理、完了。(後日、水量点検。)
機械組立や金属加工の経験がなかったら、こんな緻密な整備は出来なかったと思う。
これをいわゆる「ショップ」や「ディーラー」に頼んだらどんな扱いをされるか、目に見えている。
ガスケット新品付けて組むだけ。合わせ面修正などやらない。また漏れて、ハウジング交換を勧める。
ナット締付面の平行まで修正してくれる店なんてあるだろうか。少なくともこの辺りにはないだろう。
彼等は商売でやってるから効率最優先。短時間で済ませて代金回収。後は知らん。早い話ぼったくり。
おれは趣味だから効率度外視。時間使い放題。自分が納得出来るまでやる。急ぐ必要なし。