Rear shock-absorber 分解整備
減衰力の効かなくなった、カバー付きの純正リヤショック。ダメ元で油を入れ替えてみる事にしました。国産品と違い、このリヤショックはダンパー本体も分解が出来ます。
まず、ジャッキを2本使用してスプリングを外します。メッキカバーを押さえて半円形の2つのクリップを抜きます。
これでダンパー本体が分離出来ました。この作業は、以前カバーを加工した際にやっているので、難なく済みました。
次に、ダンパー本体を分解します。以前製作した特殊レンチを用いて、4つの穴が開いたキャップを回して緩めます。
キャップを外しても手の力では抜けません。そこでジャッキを使って引っ張り上げてみると、僅かずつ抜けて来ます。
キャップ下に押さえ付けられていた部分がせり上がって来ました。後で分かりますが、Oリングが噛んでいるのです。
完全に分解したダンパーの部品です。Oリングはグチャグチャになってしまったのでこのままでは再使用出来ません。
組み付け順に部品を並べます。実は、これは2本目の撮影です。1本目は組み付け順を間違えたのでやり直しました。
取扱説明書の記載に従い、ダンパーボディの中にサスペンションオイルを65cc注いで、ロッドとピストンを組みます。
オイルの計量には料理用のカップを用いました。Oリングはシールテープをぐるぐる巻き付けて応急処置をしました。
抜いた油は汚れて粘度がなく、2本合わせて約100ccに減っていました。分解整備による改善効果に期待しています。