通勤に使うバイクのミラーに、身長0.5cmの緑色の虫がへばり付いていました。会社までの距離は６km。

もし虫が無事に会社まで辿り着けたとしたら、随分な長旅になると言えるでしょう。

なぜならば、虫の身長は私の身長（167cm）の334分の１ですから、この虫にとっての世界は私よりも334

倍広いわけです。つまりこの虫が６km移動することは、私が2004km移動するのに匹敵すると言えます。

走り出して暫くはミラーにしがみ付いていましたが、家から１kmくらいの所で姿を消してしまいました。

それでもこの小さな虫は図らずも、私が334km移動するのに匹敵する冒険をやり遂げました。

【追記】ある盆休みに関東の実家へバイクで帰省した所、その往復距離は670kmであった。片道にして335

kmである。偶然とは言え、その奇妙な近似値に驚いた。

（平成19年８月３日の記）